トレードで利益を狙う方法
ビットコインを売買できる取引所はいくつもありますが、取引価格は取引所ごとに異なります。公開株式のように、日本全国どの証券会社で買っても価格が同じというわけではありません。
ということは、です。「取引所によってビットコインの価格が大きく異なる」場合があるでしょう。今回は、この価格差を狙って利益を得る方法を考えます。
ビットコイン取引所間の価格差を狙う
下の画像は、板情報です。板情報とは、取引参加者の発注を表にまとめたものです。左側はザイフ(Zaif)の取引所、右側はコインチェック(coincheck)の取引所の板です。
板情報を見れば、「いくらでどれくらいの数量の売買ができるか」が分かります。例えば、右側の板で、青枠内の「買」と書いてある一覧の一番上の数字(緑色)を見ますと、以下の通りです。
- レート=131784
- 注文量=0.03
これは、「1BTCあたり131,784円で0.03ビットコインの買い注文が出ていますよ」という意味です(BTCはビットコインの数量を示す単位です)。この値段で売ってもいいなと思えば、売ることができます。
また、そのすぐ上赤枠内の「売」と書いてある一覧の一番下の数字(赤色)をみますと、以下の通りです。
- レート=131790
- 注文量=2.0766
これは、「1BTCあたり131,790円で2.0766ビットコインの売り注文が出ていますよ」という意味です。この値段で買ってもいいなと思えば、買えます。
さて、ザイフとコインチェックの売買情報を今一度確認しましょう。
買いたい場合
- ザイフ:1BTCあたり131,965円で買える
- コインチェック:1BTCあたり131,790円で買える
売りたい場合
- ザイフ:1BTCあたり131,960円で売れる
- コインチェック:1BTCあたり131,784円で売れる
ということは、コインチェックで買って、その瞬間にザイフで売れば差額が利益になります。しかも、ノーリスクです。
さて、この案は実現可能でしょうか?
立ちはだかる壁
これを実現するには、条件があります。
条件:買ったビットコインを、即座にもう一方の取引所に送金できること。
ビットコインを買って、送金して、そして売ります。相場ですから価格はどんどん変わっていきます。送金に時間がかかってはいけません。
しかし、ビットコインの送金には最低でも10分程度の時間が必要です。ということは、この価格差を使った方法は利用できないことになります。何か対策が必要です。
ビットコイン取引所間の価格差で稼ぐには?
そこで、以下の方法があります。具体的に数字を出しながら考えましょう。ザイフとコインチェックの両方の口座に、以下の資金を準備します。
例:両口座に準備する資金
ビットコイン:1BTC
現金:150,000円
両口座合計で、ビットコインは2BTC、現金は30万円ということになります。
上の板情報に基づいて、コインチェックで1BTC買って、同時にザイフで1BTC売ります。なお、ザイフの板をみますと、131,960円で0.1BTCの買い注文が出ています。1BTCよりも小さいので、1BTCを売り切ることができません。
そこで、131,960円で0.1BTCを売り、次にその下の買い注文である131,955円で0.9BTCを売ることになります。実際には、成行で売れば、システムが調整して価格が高い順番に売ってくれます。
| ザイフ | コインチェック | |
|---|---|---|
| ビットコイン | 0TC | 2BTC |
| 現金 | 281,956円 | 18,210円 |
2つの口座内訳を合計しましょう。
- ビットコイン:2BTC
- 現金:300,166円
166円の利益になりました。
この例では利益は166円と小さいです。しかし、もっと価格差が大きい時に実行したり、取引数量を大きくしたり、取引を繰り返すことによって差額を大きくできます。瞬発力の勝負となります。
取引所間の価格差
では、取引所間の価格差は、最大でどれくらいを期待できるでしょうか。これを確認するために、2017年3月8日のビットコインの値動きを確認しましょう。
| ザイフ | コインチェック | |
|---|---|---|
| 高値 | 145,985円 | 146,970円 |
| 安値 | 100,000円 | 130,512円 |
| 差額 | 45,985円 | 16,458円 |
ビットコインという同じ仮想通貨/暗号通貨について、同じ日の取引価格にも関わらず、この差です。安値の違いがあまりに大きいです。この記事でご案内した方法を知っていれば、もしかしたらこの値動きで比較的大きな利幅を得られたかもしれません。
取引方法を知っていて、そして準備しておく。これが大切でしょう。
このトレード手法で利益を二重に確保できるかも?
さて、このトレード手法、うまく立ち回ることができれば素晴らしい結果になりそうです。相場を読む必要が全くないからです。板で価格差があるのを確認すればOKです。
さらに、この取引では「取引手数料」を上手に利用できます。ザイフとコインチェックの取引手数料を確認しましょう。
- ザイフ:マイナス0.01%
- コインチェック:下の表の通りです(コインチェックホームページから引用)。
ザイフの場合、取引手数料はマイナスです。すなわち、取引すればするほど手数料を「もらえる」ということです。実に素晴らしいです。
一方、コインチェックの場合、手数料体系は2つあります。Taker手数料とMaker手数料です。Maker手数料はマイナスですので、取引すればビットコインをもらえます(!)。
- Taker手数料:板情報に載っている売買情報に基づいて、成行で売買するときの手数料
- Maker手数料:板情報に指値注文を掲載して、取引が約定する場合の手数料
よって、コインチェックで成行注文を出すと、Taker手数料を取られてしまうので面白くありません。Maker手数料を活用したいです。
以上から、手数料を勘案して最大限に利益を大きくしたい場合、以下の方法が考えられます。
・Coincheckで指値注文し、約定したら即座にザイフで反対の取引をする。
この注文方法を実行するとき、「売買差益」と「取引手数料還元」の2種類の利益を確保できます。このトレード手法を使いこなすことができれば、かなり有望なトレード手法だと言えるでしょう。
なお、coincheckは取引手数料無料キャンペーンを実施中です。すなわち、成行で取引しても手数料がかかりません。このトレード手法の場合、指値よりも成行の方が有利ですから、この手数料キャンペーンはとてもお得です。
- ZaifのURL:https://zaif.jp/
- コインチェックのURL:https://coincheck.jp/
次のページでは、「ビットコインを預けて利息をもらう」という、coincheckの新しいサービスを紹介します。
