QRコードをテレビで映してしまった!
ビットコインを利用するにあたって最大に重要なデータといえば、秘密鍵(プライベートキー、private key)です。どれくらい重要かといえば、「他人に見せてもいけない」くらい重要です。
今回は、他人に見せてしまったためにビットコインを盗まれてしまった実話を紹介しましょう。
2013年12月、アメリカのテレビ番組でビットコインの紹介をしました。その際、ペーパーウォレットもありますよ、という話をしました。ペーパーウォレットの紹介ですから、テレビに映したのですが・・・そこにはQRコードも掲載されていました。
ビットコインの秘密鍵などは文字列なのですが、スマホで簡単に読めるようにQRコードで印刷されることがあります。
そのQRコードをテレビで映してしまったのです。その時間、わずか10秒ほどです。しかし、QRコードを放映してしまったばっかりに、そのウォレットに入っていったコイン(当時の価格で20米ドルほど)は即座に盗まれてしまいました。
ペーパーウォレットで保存する場合は要注意!
ここで確認しましょう。
ビットコインにおける秘密鍵とはいったい何でしょうか。銀行口座でいえば、キャッシュカードであり、預金通帳であり、そして、暗証番号でもあります。要するに、テレビにこれらの情報をすべて公開してしまったということです。
テレビですから、とても多くの視聴者がいたことでしょう。そしてその中には、ビットコインに詳しい人もいたことでしょう。彼らに対して、秘密鍵を公開してしまったのです。まさに、「ビットコインを差し上げます」に近い状態です。
日常生活で、自分のペーパーウォレットのQRコードをテレビで放映するということはないでしょう。しかし、以下のようなことはありえなくはありません。
- ブログを書いていて写真を撮って掲載したら、うっかりQRコードまで載ってしまった
- 知り合いにQRコードを見せた
今はスマホを持っている人は珍しくありませんから、QRコードを見せれば簡単に読み込むことができます。テーブルに座っていてQRコードを見せてから、「ちょっとお手洗いに・・・」という感じで席を外せば、机に置いたQRコードを利用して、簡単にビットコインを持っていかれます。
この場合、状況から見て犯人は簡単に予想がつくでしょう。しかし、一緒にテーブルにいたその人だと断定することは極めて難しいです。ビットコインは匿名性がとても高いからです。
盗んだかもしれない人に確認しても、知らないと言われればそれまでです。また、その人が盗んだと疑わなければならない状況そのものが不幸です。今後、その人と良好な人間関係を維持するのは難しいかもしれません。
失うものはビットコインだけでは済まないかも、ということです。
よって、ペーパーウォレットで保存する場合は、「なくさない」「他人に見せない」「保管場所を他人に知らせない」ということが大切でしょう。現金の保管と同じくらいに注意しましょう。
